要素そのものではなく、各種コンピュータ技術とシステム理論との組み合わせにより、与えられた各要素を最適に統合化して知的システムを構成することが、知能システム学の本分です 理論の座学だけではなく、実験および演習との連携を重視した教育方法を採っており、すべての学生が知能システムに関する理論及び十分な工学的スキルを習得してから卒業するよう、システマテイツクにカリキュラムを組んでいます。必修科目の3年前期および後期開講の学生実験A・Bでそれぞれ5課題(回路設計・ロボット・信号処理・画像距離計測・制御・ヒューマンインタフェース等)を課し、さらに4年前期開講の学生実験Cではそれらを統合した自由度の高い課題を設定しています。これにより、卒業後の多様な知的システムに対する設計の工学的スキルを習得します。また、プログラミング教育は、その専門科目である情報処理演習、コンピュータ基礎演習、コンピュータ工学演習の3科目でC言語を中心に実施しており、ほとんど全ての学生実験課題と特別研究(卒業研究)でプログラミングスキルが必須となっていますので、全学年にわたって途切れなく履修することになります。特別研究のテーマには、実施に半年以上を必要とする比較的高度な内容の個別問題を各指導教官が与え、その完全な履修を卒業の必須要件としています。 また、技術英語スキルの習得のために、2年後期開講の知能システム学セミナーでは英書の長文読解を課し、大学院へ進学した際に必要となる技術英語スキルの導入教育を実施し、4年次の研究室配属後は、特別研究の指導の一環として英語教育を継続しています。その結果、多くの学生が大学院進学後に、英文論文誌への投稿や、国際会議での英語プレゼンテーションを行っています。プレゼンテーションスキルの習得も重視しており、2年後期開講の基礎エPBL(Problem−BasedLearning:問題解決型教育)では特別研究に先掛ナて各自が設定し取り組んだ課題についての発表を、4年次に行う特別研究では技術論文の作成法とプレゼン法を中心に丁寧に指導しています。その他、成績上位者の勉学意欲を一層高めるため、3年次には大学院への飛級進学を勧め、大学院の推薦入学特別選抜枠に推薦しています。